2026年6月10日(水)に開催された SFUG CUP 2026(第14回 Salesforce 全国活用チャンピオン大会)決勝大会 に、弊社 TechGrowth の渡邊美保が登壇しました。
本記事では、その発表でご紹介した営業支援 AI エージェント 「営業タスクアドバイザー」 を構成する Apex コードを、GitHub で公開したことをお知らせします。
🔗 公開リポジトリ: https://github.com/tg-miho-watanabe/sfug2026
なぜコードまで公開するのか
今年の SFUG CUP のテーマは「うちの Agentforce、すごいでしょ? 〜すぐ真似したくなる実践 Tips 集〜」でした。
私たちはこのテーマを聞いたとき、「”真似したくなる” で終わらせず、”実際に真似できる” ところまで持っていきたい」 と考えました。スライドや口頭の説明だけでは、いざ自社で再現しようとすると細部でつまずきがちです。そこで、登壇で使用した Apex を実際に動くコードとして公開することにしました。
弊社のビジョンは「IT イノベーションの活用で 10 年先の世界を今日にする」。ナレッジは抱え込むより共有したほうが、Salesforce コミュニティ全体の前進が速くなると考えています。
「営業タスクアドバイザー」とは
Sales Cloud + Agentforce 上に構築した、営業担当者向けの AI エージェントです。日々の営業活動で生まれる「地味だが確実に時間を奪う」2 つの作業を支援します。
① 週次タスク整理
抱えている商談の中から「今週優先すべき案件」をスコアリングして提示します。
② フォローメール作成
過去のやり取りを踏まえた、フォローメールの下書きを自動生成します。
実際の試算では、次のような時間削減につながりました。
- 週次タスク整理:30 分 → 1 分(約 97% 減)
- フォローメール作成:15 分 → 3 分(約 80% 減)
営業 1 人あたり年間 約 77 時間(≒ 10 営業日分)の削減に相当します。
設計のこだわりと、公開コードの中身
「真似しやすさ」を最優先に、構成はとことんシンプルにしました。
- 標準オブジェクトのみで完結 — Data Cloud / Data 360 は不要。導入のハードルを最小限に。
- Apex 2 本 + Prompt Template 3 本 のミニマル構成。
- 商談スコアリング は、ベテラン営業の「判断軸」を Apex で再現。最大 100 点でスコアリングし、上位案件を JSON で返却します。
- メール検索 は
EmailMessage(Outlook 連携メールを含む)まで対象を拡大し、文脈に沿った下書きを生成します。 - Human-in-the-Loop 設計 — AI が行うのは提案・下書きまで。送信・確定は必ず人が判断します。
ご利用にあたって
- そのまま使っていただくのも、自社の営業プロセスに合わせて改変していただくのも歓迎です。
- 本番組織へ導入する前に、必ず Sandbox での動作検証をお願いします。
- 改善のプルリクエストや Issue も歓迎です。コミュニティのみなさんと一緒に育てられたら嬉しいです。
おわりに
「うちの Agentforce、すごいでしょ?」というテーマに対して、私たちなりの答えが 「すごいかどうかは、ぜひ自分の手で確かめてみてください」 というものでした。
このコードが、これから Agentforce での営業支援に取り組む方の最初の一歩になれば幸いです。当日会場・オンラインでご覧いただいたみなさま、ありがとうございました。


